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2008年10月11日

DEM演partⅡ

広報竹村です。

学校が本格的に始まると、帰宅し、用事を済ませてからゆっくりできる時間は深夜の2時~3時になります。
あっという間に朝。そしてまた2時間かけて大学に向かう。

この生活を5年間続けてきました。
何度も心が折れてしまいそうになりましたが、モノは考えようです。

通学の時間は読書の時間。
毎日神様から「本を読みなさい」という時間を与えられているんだ!!と強制的にいい方向に考え(笑)、最近では新聞を電車の中で読むのも板についてきたように思います。

通勤・通学ラッシュの時間帯をさけ、お昼の12時くらい電車に乗り、スタバのラテを片手に新聞を読むことは、私の中で充実した時間になっています。季節もいいので、車窓からの眺め・空気の匂い、全てが私の毎日を後押ししてくれているように思います。


さて。前段が長くなってしまいましたが・・・

本日紹介したいのは、私が所属するデザイン経営工学専攻の授業に関してのことです。

通称「DEM演」

そう呼ばれるこの授業は、デザイン経営工学そのものを表す授業であるといっても過言ではないでしょう。

「デザイン経営工学とは・・・・一体??」

そう思われる方もいらっしゃると思います。

デザイン経営工学とは、モノづくりおいて必要とされる「デザインの視点・経営の視点・技術の視点」を独立したものとして考えるのではなく、この3つの視点を総合的に融合的に扱った視点で、モノづくりに取り組もうというものです。

デザインが優れていても、市場性が無いと売れない・・
デザインが優れていても、技術面で成立しないと実際には作れない・・・などなど

各視点が独立したままでは、モノが溢れる現在の社会で、一歩先のモノ・コトを提案することはできません。総合的に取り組むことで、現在の消費社会におけるモノづくりの問題を打開する方法が見つかるはず。私達は、そのようなスタンスで課題に取り組んでいます。

「それではDEM演とは・・・・??」

そうこのDEM演は、まさにデザイン経営工学の概念を実際にやってみる授業のことをいいます。
正式名称は「デザイン経営工学演習」。その頭文字をそれぞれとって、「D・E・M演」と略称しています。

毎回1つの技術やテーマを与えられ、それらを出発点とし、調査・企画・具体的な商品提案・技術面での確証・市場性の検討・収益構造の提示といった順に、モノづくりの川上から川下まで全てを経験できる仕組みになっています。

この「DEM演」は学部3年生の時に1度あり、院に入ると1年生のときに2度必修科目として設定されています。
そう。私は院1年生なので、今DEM演の真っ只中なんです。

院生になると、提示されるテーマ・求められる質ともにハイレベルなものになってきます。いかに質のいいものを、短時間で提案できるか。個々の能力、かつチームとしての全体力。
プロジェクトに取り組むにあたっての全てが問われているように思います。

前期のテーマは、工繊大が所有する特許を用いて商品提案をするというものでした。素材系の大学でもあるので、まだ活用されていない特許が学内にあるあるある。。。
私達のチームは、通気性・通水性に優れたエポキシ樹脂を使い「flope」という新しい水やりのスタイルを付加した観葉植物を提案しました。そして見事にチーム優勝!! 「DEMaward」を頂きました。

そして先日後期のテーマが発表され、2度目のDEM演がスタート。

今期のテーマは・・・・・ずばり・・・・・・「林業」です。

今までは技術シーズを与えられてきたので、ある分野における新しいビジネスモデルを提案するのは初めてのこと。
少し戸惑いもありますが、面白みを感じています。

この「林業」と聞いたとき、私の頭の中では「C2K」とダイレクトに結びつきました。

林業の問題点。それは「人(human resorce)」「素材(material resorce)」はあるけれど、それを生かしたインフラ・商品アイデアなど循環するシステムがないということです。
木を切って、それを建材にして、住宅の素材に使う。一昔前まで循環していたシステムも、安価で質のいい素材が登場にするにつれ、そのシステムは通用しなくなっているのです。

京都の伝統工芸においても、「人(human resorce)」「素材(material resorce)」は、レベルの高いものがずらりと揃っています。
しかし、ずらりと揃っているだけでは展示会になってしまう。

外部からの資金提供がなければ成立しないのでなく、内部循環によって人と素材が融合し利潤が生まれるようなシステムを作ること。内部が独立をすれば、それ以上に強いものはないなと思っています。

今回のDEM演のテーマから、色んな情報に触れることができると思うので、C2Kにも生かしていきたいと思っています。

モノは考えよう。
1つのことで完結するんじゃなく、発想の転換で周囲に繋げていきたいと思います。

そして、今日はC2Kの会議があります。
後日、内容を報告したいと思います。

それでは~♪

imo
  


Posted by craft concierge 京都 at 15:27Comments(0)Information